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北海道産の小豆の高騰で和菓子業界が値上げに迫っている問題を調べてみた

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小豆の価格の高騰が和菓子業界の中で問題になっています。なんと2015年に比べて2倍以上という状況です。

 

 

1. 道産小豆の価格が高騰

 

国産小豆の主力である北海道産の卸売価格が15年ぶりの高値に達してします。原因は天候悪化の影響です。在庫が底をついている状態、又は貯蔵分を使っていく状態にあるといいます。和菓子の価格にも影響しそうです。

都内の豆類専門商社によりますと、道産小豆の卸売価格は現在、60キログラム当たり約4万2000円です。一部では5万円程度で取引されるケースもあるといいます。これは2004年6月以来の高値で、15年10月に付けた安値1万9400円に比べて2倍以上の水準になります。

さらに、道産小豆の作付面積は、減少傾向にあります。収穫量で近年のピークは2004年の8万2300トン。台風に見舞われた2016年は2万7100トン、長雨の影響を受けた2018年が3万9200トン。担い手不足もあり、2004年から2016年の収穫量の差の大きさはとても深刻ですね。

今後天候悪化が改善して収穫量も増えれば良いのですが今の時点はとても厳しい状況です。収穫量が減ることで在庫確保に業者が多量に購入し、さらに品薄になっているといいます。和菓子業界の中では小豆を分けて欲しいという交渉もあるようです。

 

 

2. 値上げの原因は小豆だけではない

 

 

菓子メーカー「井村屋」といえば「あずきバー」が有名ですが、3月より値上げに踏み切りました。

値上げした和菓子店も多くあります。小豆の価格高騰はもちろん小麦の価格も上がっている状況です。さらに今年になって包装紙の価格の値上げもあり、何十年と価格を守っていたお店も値上げをせざるを得ない状況となっていました。和菓子は品質が良いのに価格が安価であるイメージがあるので値上げはやむを得ないと思います。しかし、値上げをするといっても10円〜30円が多く、それでも厳しい状況なのではないかと思います。

 

3. 担い手不足の理由

 

担い手不足の大きな理由として、第1次産業全体に言えることですが、都心に出稼ぎに行くなど減少傾向にあります。

さらに、小豆は同じ畑に続けて植えないほうが良いといった手間のかかる種類になります。国では補助金を出すなど需要の改善を測っています。

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4. 北海道十勝産の小豆はなぜ世界一なのか

 

 

農水省は2018年12月、中国やカナダからの小豆の輸入量を拡大しました。しかし、和菓子店で国内産、道内産の小豆を使用したいとこだわりのあるお店は沢山あります。今後在庫が無くなっては一時輸入品に頼るしかないかもしれませんが、業者さんとして悩むところですね。

北海道の道東、十勝の小豆は世界一の品質とも言われています。その理由は栽培環境にあります。

登熟期の気温が徐々に低下し、昼夜の気温差が10℃前後あり、開花後良質のでん粉がじっくりと蓄積させることで品質の高い小豆ができます。

参考文献:http://www.hro.or.jp/list/agricultural/research/tokachi/beans/azukimonogatari05.pdf

小豆は美味しいのはもちろん健康や美容にとても良く、お店に行けばすぐに手に入るものだったのですが、今回の問題で日本の小豆の大切さを身にしみました。

小豆の栄養がすごい理由。煮汁も捨てずに食べよう!おすすめの食べ方

 

5. 2019年秋の問題

 

今年はエルニーニョ現象が発生しました。都内の豆類商社は「秋に収穫量を十分確保できず、品薄状態が解消されない可能性がある」と懸念されています。このままの状況が続く場合、和菓子業者は値上げ対策や小豆の産地について検討する必要があります。

国内の小豆が今後安定することを願います。

 

 

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