6月10日、女性ファッション誌「ViVi」がネットで自民党とのコラボ企画に対して批判が殺到しています。
ファッション雑誌と政党がコラボするのも異例で、参院選挙前というのもありいろんな意見が出ています。
1. モデルさんが政党ロゴ付きTシャツを着る
このコラボ企画では、Tシャツを着たモデルさんたちが「NEW GENERATION(新時代)」「わたしたちの時代がやってくる!みんなはどんな世の中にしたい?」と呼びかけるもので、Tシャツの袖には自民党のマスコットのロゴが入っています。
そしてTシャツの背中には「お年寄りや外国人に親切な国でありますように」「いろんな文化が共生できる社会に」「自分らしくいられる世界にしたい」といった、自身が考えたメッセージを英語でプリントしています。自分の想いをツイートすると、メッセージTシャツがもらえるとして、ViViの公式SNSに投稿した読者13名にTシャツをプレゼントするという企画です。
ついこの間、年金について老後2000万円不足問題という報告対する批判もあり、「自民党の機関誌になったのか」「Tシャツより年金がほしい」「大好きだった雑誌なのに、こんなの着せられるモデルさんたちも可哀想」など多くの意見が寄せられています。批判的なコメントが多くありました。
2. それに対して講談社と自民党は
このようなコメントに対して講談社は、
「このたびの自民党との広告企画につきましては、ViViの読者世代のような若い女性が現代の社会的な関心事について自由な意見を表明する場を提供したいと考えました。政治的な背景や意図はまったくございません。読者の皆様から寄せられておりますご意見は、今後の編集活動に生かしてまいりたいと思います」と答えていました。
また、自民党では、
「より広く若者などに政治に興味を持ってもらうために始めた。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)なので批判も含めたいろんな声が出ることは想定していた。寄せられたツイートについてはコメントしない」と答えています。
講談社と自民党は6月12日まで予定通りキャンペーンを続ける予定です。
3. まとめ
ファッションは個性やメッセージ性が高いのでコラボはちょっとどうなのかなとは思いました。モデルさんが考えたメッセージを英語にしたというのはいいのですが、政党のロゴがついたTシャツは正直着づらいかと思います。例えば個人的にある政党を応援していて、その政党の背景など理解している人であれば、着たいと思うかもしれませんが、純粋にファッションを楽しんでいる人が着るというのは少し違うのかなと思いました。また、カリスマモデルさんがやることでもないかなという違和感もあります。そういったことも一因として批判が殺到しているのかもしれません。私たちの固定概念がそうさせているのかもしれませんが、ファッションと政治のコラボというのはどうしても違和感がありました。
選挙の投票率が低いということでは若い人達にも政治を意識して欲しいという気持ちはわかりますが、別の形でアピールをしてほしかったです。
Tシャツを作るのであれば、政党内で作るのであれば問題なかったと思います。
若い人たちに政治に興味を持ってほしいということについては共感できるので、別の形で公開できるといいですね。