この数ヶ月で携帯料金の料金値下げや規定が変わりました。利用者にとっては嬉しい内容です。
1. 携帯料金が値下げ。新しい規定とは?
携帯電話を契約してから2年ごとに途中で解約した時の違約金について、これまで大手3社とも9500円だったのですが、総務省は上限を1000円とする大幅な引き下げ方針を決めました。
違約金の引き下げにより、利用者が携帯会社を乗り換えやすくし、競争が活発化することが狙いです。さらに端末代の値引きを2万円を上限とする方針で、ともに今秋に実施される予定です。
実際、総務省が調査した結果、約8割の人が1000円であれば違約金を許容できると回答したといいます。確かに1000円でしたら納得です。
2019年5月10日に成立した改正電気通信事業法は、通信契約を条件に端末代を大幅に割り引く「セット販売」や顧客の過度な囲い込みを禁じている。今秋の施行に向け、総務省は議論してきました。
携帯端末の過剰な値引きも規制し2万を上限にしたというところも、頻繁に携帯を買い替える一部の利用者だけ恩恵を受ける傾向にある仕組みを変えたいというものでした。
また2018年8月に、菅官房長官が「携帯電話料金は後4割値下げできる余地がある」と発言されたことで、値下げへの動きになりました。
営業利益がソフトバンクが1兆円を超え、ドコモやKDDIも1兆円に迫るほど好調であり、競争停滞と料金の高止まりが指摘されたのが背景にあります。
2. 改正電気通信事業法とは
改正電気通信事業法が5月10日可決成立しました。
この法律が基になって、大手3社が料金の見直しをすることになりました。
これまでは2年以上の長期契約を前提とした機種代と通信料がセットになったプランが、料金の高止まりの原因になっているのではないかという指摘がありました。
そこで携帯電話料金を引き下げるために「セットプラン」から機種代と通信料を分けた「分離プラン」を義務付けることになりました。
総務省は料金プランについての指針を作成し、今秋にも施行する予定です。
3. ドコモの新料金の内容とは
ドコモは「最大4割値下げ」の新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」が6月1日から開始されています。
4割値下げとなるのはデータ容量が1GBの人のみになります。それ以外は最大で3割の値下げとなります。
今回メリットがあるのは家族割が該当している方です。ファミリー契約が2回線なら500円、3回線以上なら1000円、毎月割引になるというものです。さらに、ドコモ光とのセット契約での場合1人あたり1000円割引なので、1人あたり最大で毎月2000円お得になります。毎月の料金から最大2000円割引はありがたいです。
新プランのうち「ギガホ」は月間30GBまで高速通信でき、上限を超えても最大1Mbpsで通信できるプラン(月額6980円〜)になっており、「ギガライト」は7GBまでの段階制定額プラン(2980円〜)となっています。
詳細な料金は店舗でシュミレーションをすることが勧められていますので料金は変わってくると思いますが、7GB以下しか使用しない方が最低月々2980円だとしたらかなり安くなりますね。
4. ソフトバンクの新料金は?
ソフトバンクは値下げについてはワイモバイルで対応したいとし、通常の料金体制は今までも十分価格は低いとして、今のところ考えていないようです。
ソフトバンク契約者はヤフープレミアム会員になれるというメリットがあり、契約者も増えていて順調とのこと。
ソフトバンクユーザーは満足している人は多いかもしれませんが料金の値下げに期待したいですね。
5. まとめ
大きな値下げ、値上げを防ぎ、携帯会社を変えやすくなるというのが大きなポイントになります。
これまでは一度機種変更すると、2年携帯会社を変えると違約金があるので2年毎にある1ヶ月間をすごく意識していたような気がします。
それを逃すと違約金。それが大幅な値下げになったことは嬉しいですね。2年毎のサイクルを意識しなくても他の携帯会社で良いプランがあれば乗り換えやすいということは確かに競争が活発化しそうです。
ただ、機種代の値引きが最大で2万までという上限もあるので、今後の各社携帯料金のプランに注目したいです。