傷つきやすい、怒りを感じやすい等、ネガティブ思考を変えることはできないかということについて書きたいと思います。
1. 傷つきやすい性格を変えることはできるのか
傷つきやすい性格を変えることはできるのでしょうか。
言われたことをいつまでもくよくよ考えてしまう、人の言うことなんていちいち気にするなと言われても、気にしたくなくても気になってすごく落ち込んでしまう。それは性格というか、考え方のクセとも言えます。今の自分は、もともと生まれ持った性格、人間性、周りの環境やトラウマなどで出来上がっていますが、もともとの性格というのは変えなくても考え方のクセを変えることは可能です。自分の性格を変える必要もないし、自分の性格も周りの人の性格も個性ですから、個性を生かしたうえでの考え方のクセを変えることで自分らしくいられます。
考え方のクセを変える方法としては、いろんな方法があると思いますが、「マインドフルネス」が効果的であると感じました。私はとても傷つき落ち込みやすい性格でしたがこの考え方で気持ちがとても楽になりました。
2. 感情をコントロールできない理由
感情をコントロールできないという状態は、例えば怒りが出たときに、怒りの原因となった出来事をいつまでも考え、頭から離れない状態です。
自分の本当の気持ちを押さえつけるのは辛いですし、いつまでも考え続けていることもストレス状態が続いていい状態とは言えません。せっかくの大切な時間を周りにふりまわされてしまうのはもったいないです。しかし、仕方のないこととも言えます。
感情をコントロールできない理由は嫌な感情があったときにどう対処したらよいか方法がわからないからです。
3. マインドフルネスとは
今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり、瞑想およびその他の訓練を通じて発達させることができる。マインドフルネスの語義として、「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」
(出典:Wikipediaより)
今に意識を向けていることに気づいていることをマインドフルネスと言います。過去にとらわれていても今この瞬間に気づいてその出来事を客観視することで、感情をコントロールすることができるようになります。
マインドフルネスのすばらしいところは、自分のポジティブなこともネガティブなことも否定せずに理解し受け入れてよいというところです。そして、鍛えることで考え方のクセを変えることができるというところです。
自分のネガティブな感情は悪いことだと無意識で思ってしまいがちですが、マインドフルネスを鍛えることで冷静に受け止めやすくなります。
4. マインドフルネスのおすすめ本
おすすめのしたい本は「マインドフルネスの教科書 この1冊ですべてがわかる!」(著者:藤井英雄)です。
こちらの本が理解しやすくとても参考になりました。マインドフルネスを鍛える具体的な方法がたくさん書かれています。
私にとってまさに感情コントロールの教科書になりました。
エクササイズを続けていくと、急には変わらなくてもいつか無意識でもできるようになるのでそうなったときに考え方のクセを変えることができます。
こちらの本で感銘を受けた部分がありまして、例えば人の役に立って喜ばれたいというのも、欲望が満たされない時に相手に怒りや批判の気持ちがでるのもあるがままの私であるとし、
あるがままの自分をマインドフルに理解し「お役に立つべし」という信念にひきずれられている自分に気づいて怒りを手放すことができたときにはニュートラルな気持ちに戻っています。このマインドフルネスな体験をするたびに「お役に立つべし」が少しずつうすまっていくようです。そして「お役に立つべし」を卒業したときに、本当の意味でお役に立つ人間になれるのだと思います。
(出典:マインドフルネスの教科書より)
自分の価値観を客観視して、自分の中での正義みたいなものすらも手放すことで初めて人のために何をしたらいいのかわかるという部分。
人に言われたことに直に受け止めすぎて傷つきそれを客観視できないということは、人の行動も客観視できていないので空気が読めなかったり、人のためにしてきたことも結果的に余計なお世話だったり、やってやってる感になっていた部分ももしかしたらあったのかもしれない。ただ、今までの自分はそれが精一杯だったのでそれを否定する必要はないのですが。少しグサッとくる部分もありましたが新しい気づきをこの本から学びました。
さらに、この本では自己肯定感についてこのように書かれていました。
自己肯定感が強い人ならとてもすばらしいことです。きっと幸せな人生を送ることができるでしょう。もし、あなたが自己肯定感の弱い人だとしたら、それもまたすばらしいことなのです。自己肯定感が弱いなりに何とかやってきました。自己肯定感を強化すればもっと幸せになれるでしょう。自己肯定感が弱いということは伸びしろなのです。
(出典:マインドフルネスの教科書より)
自己肯定感が強くても弱くても否定的ではなく、どちらも今の自分に必要な状態であることとしています。マインドフルネスを鍛えることが自己肯定感を強くすることにもつながり、自己肯定感を強くすることの大切さと強くするための解説も記載されています。
気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
5. まとめ
いかがでしたでしょうか。
マインドフルネスは今この瞬間に気づき、客観視すること。
読んで頂きありがとうございました。